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全国の,いや全世界のマリオファンが待ちに待った「スーパーマリオ」シリーズ最新作。それがこの『スーパーマリオギャラクシー』である。前作の『スーパーマリオサンシャイン』が2002年の発売であるから,実に6年ぶりの正統的続編となる。それだけに,本作に対するマリオファンの期待はかなりのものであっただろう。
○特徴
マリオ64では「絵」,マリオサンシャインでは「島」がステージになっているのに対し,本作はタイトルに“ギャラクシー”とあるように,「銀河」が舞台となっている。
ここで注目してもらいたいのが,「星」ではなく「銀河」であるということ。ご存じのように銀河というものは複数の星から形成される。本作では,ひとつのステージが複数の星からなっており,マリオはその星を駆け巡りながらパワースターを集めることになる。
また,ステージが銀河であるから地上であることが前提となる,一般的な重力は成り立たない。ステージを形成する星それぞれが「引力」を持っており,マリオはその引力に従うことになる。わかりやすくいえば,地上のように“上”や“下”という向きは存在しない。マリオの落下方向も画面の“下”とは限らないということである。
基本的なマリオのアクションは継承されているが,パンチやキックなどの攻撃アクションはすべて削除され,マリオの攻撃アクションは,Wiiリモコンを振ることによって繰り出すことができる「スピン」のみとなった。また,マリオの基本体力は3に下げられている。
新たなアイテムとして「スターピース」(マリオRPGのときのものとは別物)というアイテムが登場した。これは,ステージに多数落ちており,50個取るごとに1UPする。また,パワースターを取ることによって持ち帰ることができ,持ち帰ったスターピースを「チコ(星の子)」に食べさせることによって,特別ステージで遊ぶことができるようになる。
○ステージ構成
1ステージに対して,マリオ64ではパワースターが7枚,マリオサンシャインではシャイン(パワースター的役割のアイテム)が10枚であったのに対し,本作では1ステージに対してパワースターが原則6枚(例外あり)となっている。ステージ数もサンシャインの7から64と同じの15に戻った。
ステージには,「天文台」と呼ばれる施設を通して飛ぶことができる。天文台はマリオ64におけるフロアのようなもので,これによりステージは大きく区切られている。
また各ステージには「いたずらコメット」と呼ばれる彗星が飛来する場合があり,これが飛来している間,そのステージですでに獲得したパワースターを条件付(条件は,制限時間をかけられたり,体力が1になったり,仕掛けが速く動いたり様々)で再トライすることになる。
一定数のパワースターを手に入れることによって,ステージが増えていく構成は従来どおり。クッパやクッパjr.を倒すとグランドスターを取り戻すことができ,そのたびに使用できる天文台が増える。途中にクッパ戦などが入っていることから,マリオ64の構成に近くなっている印象を受ける。
シリーズ恒例であった100枚コインのスターはコインの数が激減したことにより廃止され,その代わり,いたずらコメットによるミッションでパープルコインを100枚集める(ステージによってはさらに制限時間などの制約が入る)ものに差し替えられた。また,赤コインを8枚集めるミッションも廃止された。
○難易度
とにかく,“画面の下に落ちる”というアクションゲームの常識はこのゲームでは通用しない。場所によっては重力が複雑に交錯している場合もある。しかし,画面に対してコントロールスティックを倒したほうにマリオは進んでいくので,重力が変わるとどちらにスティックを倒したらマリオがどっちに進むのかがわからなくなる場合がある。
しかし,その分ステージの仕掛けは易しくなっている。また,中継点がかなり細かく設定されており,ミスしても途中から再開出来る場合が多い。
全体の難易度としては サンシャイン > ギャラクシー > 64 といったところか。
(※あくまでも“マリオ”での完全クリアの難易度)
○ネタばれ“なし”総評
ステージ構成を見る限りでは,このゲームはどちらかというとマリオ64に近いイメージがある。『スーパーマリオ64』の正統的続編と称したのもそのためかもしれない。
スターピースの登場によって,コインが“貴重品”と化してしまった点はマリオらしくない。また,いたずらコメットによるミッションを遂行する場合,ミスすると否応なくステージの最初に戻される。中継点を多く設定している分,通常のミッションといたずらコメットによるミッションの難易度に大きな開きがあるように思えた。アクションゲーム初心者には少し厳しかったのではないか。
また,唯一の攻撃手段であるスピンがリモコン振りでしか繰り出せないのもつらいものがある。リモコンを振る動作はボタン操作に比べてはるかに精度が劣るため,タイミングがシビアになると思わぬミスをする場合が多い。ゲーム初心者向けにわかりやすさを重視した設定であるとは思うが,アクションゲーム常連者としてはここはボタン操作にしてほしかった。
しかし舞台を銀河にしたことによって,アクションゲームの常識を根本から覆した試みは新鮮であり,評価に値する。私としては及第点以上であり,十分楽しむことはできたと思っている。
※以下,ネタばれ要素アリの内容です
○完全クリアした後のオタノシミ
『マリオ64』ではヨッシーやデブペンギンなどしかなく,『サンシャイン』に至ってはエンディングの画面が変わるだけだった≪完全クリアのごほうび≫であるが,ご心配なく。『ギャラクシー』では食べきれないほどのごほうびが用意されている。
スターを120枚集めて最後のクッパを倒すと,エンディング後に特別なムービーが流れ,何とルイージで最初からプレイすることができるようになる。(※マリオのときの記録はそのまま残る)
シリーズの通例どおり,ルイージはマリオに比べてジャンプ力が勝り,その代償として滑りやすい。ファミコン時代のマリオブラザーズ2ではルイージのジャンプ力は非常に有用であったが,本作においてはそれほど役立つ機会がない。一方,細かな足場を伝っていく場面が多いので,滑りやすいという欠点はかなり際立ってしまう。
さらに,シャドウコメット飛来時に競走することになるシャドウ(いわゆるニセモノ)の実力もマリオ時とは比べ物にならないほど高くなっており,かなりてこずる。
これらの要因から,ルイージでプレイするほうが難易度は高いといえよう。
さて,この時点でプレイヤーはもう満腹であろう。むしろ,完食できるプレイヤーのほうが少ないかもしれない。なにせ,やっとの思いで120枚集めたところで「ルイージでプレイできるようになりました」とお知らせの形で提示しておきながら,終わりはまだ先であることを知らせられるのだからw
ルイージでスターを120枚集め,最後のクッパを倒すと今度は「グランドフィナーレギャラクシー」が出現する(マリオのデータでも出現している)。ここで最後の121枚目のスターをマリオとルイージの両方で取ることによって,このゲームは完全クリアとなる。
まあ,このように完全クリアにはまさかの2倍の手間がかかるわけだが,意欲のある人はぜひ挑戦してみてほしい。
○ネタばれありの個人的で適当な総評w
本作では,過去2作品とは比べ物にならないほどルイージの存在感が大きかった(※過去2作では登場すらしていない)。マリオでのプレイ時,途中でルイージを救出するミッションがあり,それ以後ルイージもスター集めを協力することになるのだが,そのヘタレぶりにはなかなか笑わされた。これらのミッションはルイージでのプレイ時もそのままになっているため,ルイージでのプレイ時では,ルイージがルイージを救出するというおかしな設定になっていて,救出したルイージも「世の中には似た人がいるから…」と納得したりするのは制作者の遊び心であろう。声を大にして言いたい!「ルイージw自重しろwww」とw
また,途中で送られてくるピーチ姫からの手紙のあて先は「マリオ」のまま。どうやらピーチ姫はルイージにはハナから期待してはいないらしいw
どうでもいいが,本作ではペンギンがやたら多く登場する。彼らのフレンドリーな言葉遣いはなかなかよかったと思う。「おー!オヤジ!お前もスケートするのか?」とか,「ちくしょう、やられた!」とかw
看板に書いてあることが現代風で面白かった。「この水はチョー冷たい!さわるとヤバイ!」とかw
全国の,いや全世界のマリオファンが待ちに待った「スーパーマリオ」シリーズ最新作。それがこの『スーパーマリオギャラクシー』である。前作の『スーパーマリオサンシャイン』が2002年の発売であるから,実に6年ぶりの正統的続編となる。それだけに,本作に対するマリオファンの期待はかなりのものであっただろう。
○特徴
マリオ64では「絵」,マリオサンシャインでは「島」がステージになっているのに対し,本作はタイトルに“ギャラクシー”とあるように,「銀河」が舞台となっている。
ここで注目してもらいたいのが,「星」ではなく「銀河」であるということ。ご存じのように銀河というものは複数の星から形成される。本作では,ひとつのステージが複数の星からなっており,マリオはその星を駆け巡りながらパワースターを集めることになる。
また,ステージが銀河であるから地上であることが前提となる,一般的な重力は成り立たない。ステージを形成する星それぞれが「引力」を持っており,マリオはその引力に従うことになる。わかりやすくいえば,地上のように“上”や“下”という向きは存在しない。マリオの落下方向も画面の“下”とは限らないということである。
基本的なマリオのアクションは継承されているが,パンチやキックなどの攻撃アクションはすべて削除され,マリオの攻撃アクションは,Wiiリモコンを振ることによって繰り出すことができる「スピン」のみとなった。また,マリオの基本体力は3に下げられている。
新たなアイテムとして「スターピース」(マリオRPGのときのものとは別物)というアイテムが登場した。これは,ステージに多数落ちており,50個取るごとに1UPする。また,パワースターを取ることによって持ち帰ることができ,持ち帰ったスターピースを「チコ(星の子)」に食べさせることによって,特別ステージで遊ぶことができるようになる。
○ステージ構成
1ステージに対して,マリオ64ではパワースターが7枚,マリオサンシャインではシャイン(パワースター的役割のアイテム)が10枚であったのに対し,本作では1ステージに対してパワースターが原則6枚(例外あり)となっている。ステージ数もサンシャインの7から64と同じの15に戻った。
ステージには,「天文台」と呼ばれる施設を通して飛ぶことができる。天文台はマリオ64におけるフロアのようなもので,これによりステージは大きく区切られている。
また各ステージには「いたずらコメット」と呼ばれる彗星が飛来する場合があり,これが飛来している間,そのステージですでに獲得したパワースターを条件付(条件は,制限時間をかけられたり,体力が1になったり,仕掛けが速く動いたり様々)で再トライすることになる。
一定数のパワースターを手に入れることによって,ステージが増えていく構成は従来どおり。クッパやクッパjr.を倒すとグランドスターを取り戻すことができ,そのたびに使用できる天文台が増える。途中にクッパ戦などが入っていることから,マリオ64の構成に近くなっている印象を受ける。
シリーズ恒例であった100枚コインのスターはコインの数が激減したことにより廃止され,その代わり,いたずらコメットによるミッションでパープルコインを100枚集める(ステージによってはさらに制限時間などの制約が入る)ものに差し替えられた。また,赤コインを8枚集めるミッションも廃止された。
○難易度
とにかく,“画面の下に落ちる”というアクションゲームの常識はこのゲームでは通用しない。場所によっては重力が複雑に交錯している場合もある。しかし,画面に対してコントロールスティックを倒したほうにマリオは進んでいくので,重力が変わるとどちらにスティックを倒したらマリオがどっちに進むのかがわからなくなる場合がある。
しかし,その分ステージの仕掛けは易しくなっている。また,中継点がかなり細かく設定されており,ミスしても途中から再開出来る場合が多い。
全体の難易度としては サンシャイン > ギャラクシー > 64 といったところか。
(※あくまでも“マリオ”での完全クリアの難易度)
○ネタばれ“なし”総評
ステージ構成を見る限りでは,このゲームはどちらかというとマリオ64に近いイメージがある。『スーパーマリオ64』の正統的続編と称したのもそのためかもしれない。
スターピースの登場によって,コインが“貴重品”と化してしまった点はマリオらしくない。また,いたずらコメットによるミッションを遂行する場合,ミスすると否応なくステージの最初に戻される。中継点を多く設定している分,通常のミッションといたずらコメットによるミッションの難易度に大きな開きがあるように思えた。アクションゲーム初心者には少し厳しかったのではないか。
また,唯一の攻撃手段であるスピンがリモコン振りでしか繰り出せないのもつらいものがある。リモコンを振る動作はボタン操作に比べてはるかに精度が劣るため,タイミングがシビアになると思わぬミスをする場合が多い。ゲーム初心者向けにわかりやすさを重視した設定であるとは思うが,アクションゲーム常連者としてはここはボタン操作にしてほしかった。
しかし舞台を銀河にしたことによって,アクションゲームの常識を根本から覆した試みは新鮮であり,評価に値する。私としては及第点以上であり,十分楽しむことはできたと思っている。
※以下,ネタばれ要素アリの内容です
○完全クリアした後のオタノシミ
『マリオ64』ではヨッシーやデブペンギンなどしかなく,『サンシャイン』に至ってはエンディングの画面が変わるだけだった≪完全クリアのごほうび≫であるが,ご心配なく。『ギャラクシー』では食べきれないほどのごほうびが用意されている。
スターを120枚集めて最後のクッパを倒すと,エンディング後に特別なムービーが流れ,何とルイージで最初からプレイすることができるようになる。(※マリオのときの記録はそのまま残る)
シリーズの通例どおり,ルイージはマリオに比べてジャンプ力が勝り,その代償として滑りやすい。ファミコン時代のマリオブラザーズ2ではルイージのジャンプ力は非常に有用であったが,本作においてはそれほど役立つ機会がない。一方,細かな足場を伝っていく場面が多いので,滑りやすいという欠点はかなり際立ってしまう。
さらに,シャドウコメット飛来時に競走することになるシャドウ(いわゆるニセモノ)の実力もマリオ時とは比べ物にならないほど高くなっており,かなりてこずる。
これらの要因から,ルイージでプレイするほうが難易度は高いといえよう。
さて,この時点でプレイヤーはもう満腹であろう。むしろ,完食できるプレイヤーのほうが少ないかもしれない。なにせ,やっとの思いで120枚集めたところで「ルイージでプレイできるようになりました」とお知らせの形で提示しておきながら,終わりはまだ先であることを知らせられるのだからw
ルイージでスターを120枚集め,最後のクッパを倒すと今度は「グランドフィナーレギャラクシー」が出現する(マリオのデータでも出現している)。ここで最後の121枚目のスターをマリオとルイージの両方で取ることによって,このゲームは完全クリアとなる。
まあ,このように完全クリアにはまさかの2倍の手間がかかるわけだが,意欲のある人はぜひ挑戦してみてほしい。
○ネタばれありの個人的で適当な総評w
本作では,過去2作品とは比べ物にならないほどルイージの存在感が大きかった(※過去2作では登場すらしていない)。マリオでのプレイ時,途中でルイージを救出するミッションがあり,それ以後ルイージもスター集めを協力することになるのだが,そのヘタレぶりにはなかなか笑わされた。これらのミッションはルイージでのプレイ時もそのままになっているため,ルイージでのプレイ時では,ルイージがルイージを救出するというおかしな設定になっていて,救出したルイージも「世の中には似た人がいるから…」と納得したりするのは制作者の遊び心であろう。声を大にして言いたい!「ルイージw自重しろwww」とw
また,途中で送られてくるピーチ姫からの手紙のあて先は「マリオ」のまま。どうやらピーチ姫はルイージにはハナから期待してはいないらしいw
どうでもいいが,本作ではペンギンがやたら多く登場する。彼らのフレンドリーな言葉遣いはなかなかよかったと思う。「おー!オヤジ!お前もスケートするのか?」とか,「ちくしょう、やられた!」とかw
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